岩国市由宇町の歯医者|桝尾歯科クリニック【入れ歯・審美・予防歯科】

〒740-1426 山口県岩国市由宇町由宇崎5-1 駐車場12台完備

【医院名・所在地に関するご案内】

当HPは「桝尾歯科クリニック公式HP」です。

桝尾歯科クリニック 院長:桝尾隆一
〒740-1426 山口県岩国市由宇町由宇崎5-1
電話:0120-63-77-63

なお、岩国市内には名称の似た「桝尾歯科医院」様がございますが、当院「桝尾歯科クリニック」とは別の医療機関です。

ご来院・お問い合わせの際は、医院名・所在地・電話番号をお間違えのないようご確認ください。

診療時間
9:00~12:00 ×
14:00~18:00 × × ×

休診日:日、祝、木と土の午後(最終受付17:30)

続く歯科医療

 

――非常時に見えた、医院の本当の力

昨日、知人の先生のご母堂様の通夜式に参列しました。

その席で拝聴したご住職の法話は、私の中にあった「当たり前」を根底から揺さぶるものでした。

ご住職は、インドでハンターによって発見されたと伝えられる「オオカミ少年」の逸話を紹介されました。

幼い頃から人間社会を離れて育ったその子は、四つ足で歩き、生肉を好み、人の言葉を話すことなく、狼のような唸り声で意思を伝えていたそうです。

発見後は孤児院に引き取られ、長く人間社会の中で暮らしました。しかし、最後まで人の言葉を話すことはできず、若くして生涯を閉じたといいます。

その話を聴いたとき、私は胸を強く突かれました。

人間として生まれたからといって、それだけで人として、人らしく生きられるわけではない。

母親に抱かれ、言葉をかけられ、食べることを教えられる。

家族や周囲の人たちと喜びや悲しみを分かち合い、誰かに守られ、時には誰かを守る。

そうした人と人との関わりがあって初めて、私たちは「人」として育っていくのだと気づかされたのです。

そして、人に愛され、人を愛し、多くの人に見守られながら、穏やかに人生の最期を迎えられること。

それは決して当たり前ではなく、幾重ものご縁に支えられた、奇跡的で尊いことなのだと、ご住職は諭されたのだと思います。

私はこれまで、どこかで「自分の力でここまで生きてきた」と思っていたのかもしれません。

思いどおりにならないときには境遇や環境を嘆き、自分に与えられていないものへ目を向けることもありました。

しかし、自分がどれほど多くの愛情を受け、環境を整えてもらい、周囲の人に支えられて今日まで生きてきたのか。

その事実を忘れ、自分一人の力で生きてきたように考えることは、あまりにも傲慢で、罰当たりなことではないか。

法話を聴きながら、身につまされる思いがしました。

同時に、私は今の医院のこと、そしてスタッフの皆さんのことを考えていました。

現在、当院はコンピューターシステムの不具合により、決して平常時とはいえない状況にあります。

普段、私たちはコンピューターを自在に操っているつもりでいます。

しかし、それが使えなくなった途端、診療も会計も予約管理も大きく影響を受けます。道具を使っているつもりが、いつの間にか、その道具の有無に私たちの仕事が振り回されている。その現実にも気づかされました。

そのような非常事態の中でも、スタッフの皆さんは取り乱すことなく、それぞれの持ち場を守り、声を掛け合い、患者様の診療を止めないよう、冷静に動いてくれています。

その姿を見て、医院もまた、院長一人の力で成り立っているのではないと、あらためて強く感じました。

誰かが困れば、誰かが補う。

目の前の仕事を、次の人へ確実につなぐ。

見えないところでも、それぞれが自分にできることを考え、医院を支える。

その一つひとつの行動によって、患者様の安心と医院の日常が守られています。

コンピューターが止まった非常時だからこそ、かえってはっきりと見えたものがあります。

医院を本当に動かしているのは、機械やシステムだけではありません。

そこにいる「人」であり、人と人とのつながりです。

人は、人によって人になる。

そして医院もまた、人と人とが支え合うことによって、初めて医院として成り立つ。

スタッフの皆さんがいてくれること。

非常時にも、個人ではなく組織として冷静に動いてくれていること。

それを決して当たり前と思ってはいけないと、今回の法話と出来事を通じて、あらためて気づかされました。

皆さんがいてくれること。

そのことに、今、心から感謝しています。

本当にありがとうございます。

桝尾歯科クリニック
院長 桝尾隆一