岩国の歯医者が考える予防歯科とは
こんにちは。桝尾歯科クリニック院長です。
当院では開業以来、
「健康はきれいな歯から」
という言葉を大切にし、予防歯科に取り組んできました。
今回、「昔と比べて、当院で抜歯する歯は本当に減っているのだろうか?」と思い、過去の診療記録を調べてみました。
調査したのは、平成20年・平成30年・令和6年の3年間です。
年間抜歯本数は「144本 → 102本 → 66本」
結果は、
平成20年 144本
↓
平成30年 102本
↓
令和6年 66本
となりました。
平成20年と令和6年を比較すると、当院で抜歯した歯は約54%減少しています。
もちろん、この変化のすべてが当院の取り組みによるものではありません。
昭和から平成、そして令和へと時代が進むなかで、患者さまの予防意識は高まり、歯科医療そのものも大きく進歩してきました。
しかし当院もまた、開業以来一貫して「治療して終わり」ではなく、できるだけ歯を失わないための歯科医療を大切にしてきました。
「守る歯科」の主役は歯科衛生士
歯が悪くなったとき、治療するのは歯科医師です。
しかし、治療した歯を再び悪くしないこと、そして健康な歯を健康なまま維持していくこと。
その中心的な役割を担うのがライセンスを持った歯科衛生士です。
そこで当院が大切にしているのが、単に「クリーニングをする」ということではなく、専門的な教育を受けた歯科衛生士が、一定の技術水準を保ちながら継続的にケアすることです。
当院にはホワイトエッセンス・セラピスト6名が在籍
当院では、ホワイトエッセンス・セラピストのライセンスを取得した常勤歯科衛生士6名が在籍しています。
ホワイトエッセンスでは、施術者が研修と認定試験を経てライセンスを取得し、その後も継続的な研修・学習・技術確認を行う教育システムが構築されています。
大切なのは、一度資格を取ったら終わりではないということです。
学ぶ → 実践する → 評価を受ける → さらに技術を磨く。
この仕組みを続けることで、施術者個人の経験や感覚だけに頼らず、一定水準の施術品質を維持することを目指しています。
教育の「仕組み」そのものにも客観的な基準
ホワイトエッセンスの教育サービス・学習システムは、教育分野の国際規格であるISO 21001、ISO 29993の認証を取得しています。
これは個々のクリーニングの治療効果そのものをISOが認証しているという意味ではありません。
歯科医師・歯科衛生士を育成し、学習を継続させる教育システムが、一定の国際的なマネジメント基準に基づいて運営されているという点に、その意味があります。
本部講師による技術指導、動画・マニュアルを活用した学習、定期的な研修、継続的な技術確認。
当院では、こうした教育の仕組みを活用しながら、歯科衛生士の技術向上に取り組んでいます。
「きれいにする」ことを「健康を守る」ことへ
私たちが考えるクリーニングは、単に着色を取って歯をきれいに見せるためだけのものではありません。
ホワイトエッセンス独自のクリーニングと歯周病原細菌との関連については、1,151名の匿名化データを用いた研究が日本歯周病学会で発表され、クリーニング経験回数とP.g菌数、歯周ポケットの状態との関連が報告されています。
つまり私たちが目指しているのは、
「きれいにするためのクリーニング」から、
「健康を守るための専門的な口腔ケア」へ。
という進化です。
さらに、ホワイトニングによって歯がきれいになることで、ご自身の歯への関心が高まり、「この状態をずっと保ちたい」という気持ちにつながることもあります。
当院が考える「審美予防歯科」とは、美しさと健康を別々に考えるのではなく、美しくすることをきっかけに、健康を守る行動へつなげていく歯科医療です。
「治す歯科」から「守る歯科」へ
年間抜歯本数は、
144本 → 102本 → 66本。
この数字だけで予防歯科の効果を証明できるわけではありません。
しかし、患者さまの予防意識の向上、歯科医療の進歩、そして当院が長年続けてきた予防への取り組み。
それらが積み重なった結果の一つとして、私たちはこの数字を大切に受け止めています。
歯科医師が「治す」。
歯科衛生士が「守る」。
そして患者さまと私たちが、一緒に健康を育てていく。
桝尾歯科クリニックが目指しているのは、治療して終わる歯科医院ではありません。
患者さまの一生の健康を守るパートナーでありたい。
10年後、20年後。
当院で抜歯しなければならない歯が、さらに少なくなっていること。
そして一人でも多くの患者さまが、生涯ご自身の歯で食べ、笑い、人生を楽しんでいただけること。
それが私たちの願いです。
健康は、きれいな歯から。
そしてこれからは、
治す歯科から、守る歯科へ。